前回、支払督促に異議申し立てがされたので裁判に突入したところまで書きました。

 

 

さぁ、生まれて初めての裁判です。

 

 

どうなるか。

 

 

裁判は期日呼出状によると午前10時から。。

 

 

朝の弱い私にとってはツライ時間帯です。

 

 

眠い目をこすって、裁判所へ到着。

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指定された法廷に行ってみると・・・・・。

 

 

 

ん??

 

 

何だこれ??

 

 

よく分からないんですが、同じ法廷にたくさんの人がいます。

 

 

この人たちはみんな裁判に来たの?

 

 

傍聴?

 

 

まさかね。

 

 

ホント、何だろうこの人たち??

 

いきなり裁判が始まった

いろいろ考えているうちに、法廷に裁判官と書記官?が入ってきていきなり裁判が始まりました。

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始まったと言っても、私の裁判じゃないんです。

 

 

「○○さん(大手携帯会社)」

「○○さん(携帯料金を滞納した人)」

「はい。こちらに入ってきて。」

 

 

どうやら、この部屋にいるたくさんの人たちは、個別に裁判をする人たちのようです。

 

 

携帯会社と料金を滞納した人の裁判が始まりました。

 

 

裁判官「えーっと、被告は分割を求めていますが、原告はどうしますか?」

携帯会社「判決でお願いします。」

裁判官「はい。分かりました。今日の夕方には判決を出します。」

 

 

裁判官「はい。次は○○さんと○○さん」

 

 

ええーーっ。

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もう終わり??

 

 

金額の低い簡易裁判ってこんな感じなのか??

 

 

 

この後、数件の裁判が行われましたが、ほとんど同じ場面の繰り返しです。

 

 

ちなみに、消費者金融とか携帯会社が請求しているパターンがほとんどでした。

 

いよいよ私の番が

ついにその時が来ました!

 

名前を呼ばれ、法廷に入ります。

 

 

そして相手方も呼ばれます。

 

 

「A社さーん。」

 

「あれ?A社さーん。」

 

 

 

やりやがった。

 

 

社長は裁判にも来なかったんです。

 

 

なんて人なんでしょう。。。

 

 

今までの経緯を全部読んだ人なら分かると思うのですが、私は最大限配慮したんです。

 

 

未払いが続く中でも自分の仕事はしましたし、支払い方についてもキツイことは何も言いませんでした。

 

 

払える範囲で良いのでと伝えて、分割払いも認めてきました。

 

 

それなのに払わず。

 

 

そして、裁判にまでなって、社長は来ない。。。。

 

 

この社長。すごいでしょ?

 

 

 

でも、まぁいいか。

 

 

民事の裁判では、基本的に欠席したらそのまま負けです。

 

 

このまま確定判決が出れば、強制執行するだけなのでそれならそれでいいんです。

 

 

と考えていたとき、女の人が2人ほど入ってきました。

 

「A社です!」

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すると裁判官が「あなたたちは、従業員の方ですか?」って尋ねて

 

 

女の人たちは戸惑いながら

 

「そうです。」「社長にここに来るように言われて・・・・・」

 

 

裁判官「代理人の申請は出してますか?」

 

女性社員「・・・・・・・・・・。」

 

 

裁判官「代理人の申請は出してないんですか?」

 

女性社員「・・・・・・・・・・。」

 

 

裁判官「うーん。もういいです。とりあえず入ってください。」

 

 

うわぁ。女性社員の方、かわいそう。

 

何にも事情を聞かされず、とにかく裁判所へ行けって言われたみたいです。

 

 

決着のとき

まぁ、そんなこんなで裁判は始まったのですが、決着は一瞬でした。

 

 

裁判官「被告は分割での支払いを望んでいますが、どうしますか?」

 

こう聞かれたので、即答で「判決でお願いします」と答えました。

 

 

なぜなら、相手の希望は、1ヶ月1万円の数十回払いだったんです・・・・・。

(何年かけて払うつもりなんだか。。。)

 

 

これまで散々裏切られてきて、この会社の事を一切信用していなかったので、判決でお願いしたわけです。

 

 

結果、あっけなく、勝訴です。

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裁判が終わり、何が起こったか分かっていない女性社員にひと言

 

「今日は大変でしたね。何も聞かされずに社長に言われただけなんですよね。」と声をかけ

 

 

「社長に一言だけ伝えてください。」

「これでも支払ってもらえなければ銀行口座に強制執行しますと。」

 

そして数日後

裁判が終わり、数日が経ったある日。

 

全額が入金されました!

 

でも、その時に思ったんです。

 

 

「払えるなら、早く払ってよ。。。そうすればこんな苦労しなくて済んだのに。。。」

 

 

まぁ、私は銀行口座を差し押さえるつもりでしたので、銀行は強制執行されると口座を凍結するでしょうし、会社に対して借入金の一括返済を求めるでしょう。

 

 

そうなると、会社は倒産するので、さっさと払ったんだと思います。

 

 

いろいろありましたが、今回の事は初めての経験をたくさんできたので、今考えると勉強になって良かったと感じてます。

 

 

行政書士・社会保険労務士は弁護士と違って、依頼を受けて相手方と直接交渉はできませんが、書面作成を通じて依頼者を後ろからサポートすることはできます。

 

 

今回の経験が、その後の実務に大幅なプラスになったのは言うまでもありません。

 

 

その点は、この会社に感謝しないといけませんね。

 

 

さて、これで未払い顧問料の債権回収に関する話は終了なんですが、もうちょっとだけ続きます。

 

 

次回は、番外編として債権回収に成功したポイントを書きます。

 

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