この記事は、会社設立手続を行ってる司法書士や行政書士にしか刺さらないと思うんですが、結構重要な事だから残しておこうと思います。
私たちが仕事で会社設立の依頼を受けたとき、その手続の過程で「定款への電子署名」と言うのを行うんですが、これをするには値段の高~い有料版Adobe Acrobatを使う必要がありました。
でも。でも。
実は無料のAcrobat Readerでも電子署名できます!!
高い有料版を買う必要はありません!
一般的な電子署名の方法って、
「有料版の高~いAcrobatを買って」、
「登記・供託オンライン申請システムの公式ページから、PDFファイルに電子署名するためのプラグインをダウンロードして」、
「ちょっとした設定を行って電子署名をする」
こんな流れをとる必要があります。
上記のプラグインは無料でダウンロードできるのですが、対応しているAcrobatが有料版の高~いAcrobatだけになっているので、高いAcrobatを買わないといけないように見えるんですが、実は買わなくてもOKです!
プラグインすらもいらないんです。
無料版のAcrobat Readerを使うだけで、簡単に電子署名できます。
やり方は簡単!
無料版のAdobeのAcrobat Readerは既にPCにインストールされていると思いますので、そのあたりは省略しまして、その後のやり方を紹介します。やり方は簡単です。
証明書の機能を選択
ツールのタブをクリックして、証明書をクリックします。
Acrobat Readerのバージョンによってはサイドバーの「証明書を使用」をクリックします。
デジタル署名の選択
表示されたデジタル署名をクリックします。
バージョンによってはサイドバーに表示されるデジタル署名をクリックします。
電子署名の実行
電子証明書を選んで続行をクリックします。
署名をした箇所に表示する画像を自分で作って登録して、電子署名のパスワードを入れて署名ボタンをクリック(2回目以降は自動的に画像が表示されます)
はい。これだけです。最初のステップ以降は、ほぼ有料版のAcrobatと同じような手順で電子署名をすることができるので、経験がある方は迷うことも無いと思います。
実際に定款認証、会社設立まで確認済み
私が実際に業務で試して、公証役場で定款人証を行いましたが何の問題も無く、普通に完了しました。
そのままの流れで、提携の司法書士さんに会社設立の登記申請もやってもらいまして、当然ですがこちらも何の問題も無く登記が完了しました。
と言うわけでして、会社設立の業務を行っている行政書士さん、司法書士さん、電子署名をするだけでしたら高~いソフトを買わなくても大丈夫ですよ~!