今回は、久しぶりに初心者向けの記事でラジコン用のニッカドバッテリーの充電方法と保管方法について書きます。
ラジコンを始めたばかりの時って、バッテリーの正しい充電方法や保管方法が分からなくて苦労しがちです。
しかもバッテリーの種類ごとに特性が違うので、種類ごとに対応方法も違うので分かりにくいんですよね。
と言うわけで、今回はニッカドバッテリーの特性、充電方法、保管方法をシンプルにお伝えします!
記事の目次
ニッカドバッテリーの特性
ニッカドバッテリーの一番の特性として挙げられるのは、こちらです。
「ニッカドバッテリーでラジコンを走らせるときは最後まで使い切らないと、次に使う時の走行時間が短くなっちゃう」
ラジコンを走らせていて、まだバッテリーが残ってるのに途中で使うのを止めちゃうと、次の走行できる時間がどんどん減っていきます。(これをメモリー効果って言います)
なぜこんなことになっちゃうかを説明すると長くなっちゃうので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
難しい事を抜きにすると、途中で走らせるのを止めてそのまま保管しちゃダメってことです。
ニッカドバッテリーはマシンが遅くなるまで走らせよう
上記の理由でニッカドバッテリーを使ってラジコンを走らせるときは、スピードが明らかに遅くなったと分かるぐらいまで走らせましょう!
ちなみに、マシンを持ち上げた状態でタイヤが止まるまで放電するのは止めた方が良いと思います。
それだと放電しすぎの可能性があるからです。(ニッカドバッテリーは過放電に強いですが念のため)
マシンのスピードが遅くなって、トロトロと走るようになってきたら走行をストップ!このくらいでOKです!
ちなみに、途中で走らせるのを中断して、休憩した後に残りのバッテリーで走らせるなどはOKです。
ニッカドバッテリーの保管方法
使い終わった状態(放電された状態)で保管しましょう。
ニッカドバッテリーは自然放電が少ないので放電された状態で保管しても大丈夫だからです。
当然ですが、バッテリーはラジコンのコネクターから取り外した状態で保管してください。
そうしないと、ちょっとずつ放電してしまって、バッテリーが死んじゃいます。
あっ。そうそう。
長期間(3ヵ月以上)使わなかった場合は、念のために一回充電して放電することをおすすめします。
長期間使わないと、バッテリーが寝てしまいまして、本来の力を発揮できないんです。
数回、充電して放電すればバッテリーが目を覚ましますので、性能を維持しやすくなります。
ニッカドバッテリーの充電方法
ニッカドバッテリーの充電は、基本的に1C以下で充電しましょう。
「1C」の意味が分からない場合は、別記事で既に説明していますのでこちらをご覧ください。
できれば、充電器は満タンになったら自動で充電がストップする充電器を使った方が良いです。
自動でストップしないタイプの充電器だと充電しすぎの状態になっちゃってバッテリーを痛めたり、壊れたりすることがあるからです。
自動でストップするタイプの急速充電器だとこんな製品です。
上記の充電器でも、もちろん良いのですが、個人的には「放電機能が付いているもの」や「リポバッテリーも充電できるようなもの」を選んだ方が良いと思います。(このあたりも既に別記事で書いていますのでこちらをご覧ください。)
充電例
今回は、容量1300mAhのニッカドバッテリーを使って充電します。
まずは、充電器とバッテリーを接続します。
1C充電が基本なので、電流を1.3Aに設定して充電開始しました。
計算上は1時間で充電が完了するのですが、実際には各種ロスが発生するので1時間10分~1時間20分ぐらいかかると思います。
さぁ、充電スタート!
(待つこと78分)
充電完了しました!
かかった時間は78分45秒なので、だいたい予定通りですね。
充電された量は1389mAなので、バッテリーの容量満タン(1300mAh)まで充電された事になります。
この量が、バッテリーの容量よりも明らかに少ない場合は、メモリー効果を起こしているか、ずっと使っていなくて不活性化しているか、バッテリーの寿命などです。
メモリー効果を起こしている時や、不活性化している時は、サイクル充電(放電してから充電する)を何回かやってあげると復活しますので試してみてください。
別の問題点。今はあんまり売ってない。
今は、ニッカドの進化版であるニッケル水素の方が生産量が多いようで、今は売っている種類も量も減ってきているみたいです。
あのアマゾンでもそんなに売ってないんですよね。。。。
こちらは、容量も少なくパワーも無いのでおすすめできないし
こっちの方がパワーはあるけど、それでも容量も1600しかないし。(少なくとも2000mAhは欲しいですよね)
こちらは容量が2000mAhある貴重なニッカドバッテリー
他はあまり売ってないし、やっぱり時代はニッケル水素、リポやリフェのようです。
ニッカドバッテリーのまとめ
・走らせるときは最後まで使う(メモリー効果を防止)
・保管するときは、放電された状態で保管する(過放電に強いので)
・充電は1C以下で行う
・追記:1日に何回も使っちゃダメ
次回は、ニッケル水素バッテリーについて書きます。