前回はリポバッテリーの特徴を解説したので、今回はリポバッテリーの正しい充電方法と保管方法を解説します。
リポバッテリーの正しい充電方法
リポバッテリーを充電するときは、必ずリポバッテリーに対応した充電器を使用しないといけません。
バッテリーが壊れるだけならまだマシで、最悪の場合は発火しちゃうので絶対にリポに対応した充電器を用意しましょう!
そして、リポバッテリーで気にしなければいけないのが、2つのセルの電圧バランスです。
2つの電圧がこんな風にズレた状態で充電すると、片方だけ過充電になっちゃうので個人的には毎回バランス充電をしています。
バランス充電を選択しておけば自動で2つのセルが綺麗に満タン充電されるからです。
では、実際にバッテリーを充電していきましょう。
充電例
では、充電の実践です。
リポバッテリーを充電するときは、以下を必ず注意しましょう
・リポモードを選択
・バランス充電を選択
・充電電流は1C
・セル数を間違いなく指定(今回の例では2セル)
まずは、充電器とバッテリーを接続します。(当然バランスコネクタも充電器に接続します)
1C充電が基本なので、電流を4Aに設定して充電開始しました。(今回のバッテリーは2セルなので、セル数は2セルを選択)
「1C」の意味が分からない場合は、別記事で既に説明していますのでこちらをご覧ください。
リポバッテリーは保存するときに1セルあたり3.8V(全体で7.6V)で保存するので、8.4Vの満充電まで40分~50分ぐらいが通常です。
さて、今回はどうなりますかね?
充電スタート!
液晶には、充電されている状況が表示されるようになっています。(現在、2つのセルが3.96Vずつ)
(充電開始から待つこと、54分)
充電完了しました!今回はちょっと長めに時間がかかりましたね。
充電された量は2773mAh
電圧はそれぞれ4.19Vでした(充電器によっては4.20と表示されます)
こんな感じで、自動で2つのセルが同じように充電されれば正しく充電されています。
あとは、このバッテリーを使ってマシンを走らせるだけです!
リポバッテリーの正しい保管方法
走行が終わった後のリポバッテリーは正しく保存すれば長期間保管できます。
この辺は、長期保存に向かないニッカドやニッケル水素と比べて本当に楽ちんです。
一般的なリポバッテリーの場合、セルが2つで定格7.4Vですよね。
このバッテリーを保管する場合の理想的な状態は、1セルあたり3.8V、2つのセルを合計して7.6Vです。
リポバッテリーに対応した充電器では「ストレージモード」という便利な機能がありまして、これを使えば自動的にこの状態にしてくれます。
電圧が高い場合は1セル3.8Vに放電してくれて、電圧が足りない場合は1セル3.8Vまで充電してくれます。
例えば使い終わった後に、このようにバランスが崩れた状態でバッテリーが減っていたとしても
ストレージモードで充電すると
このようにぴったり1セル3.8Vになります。
楽チンですよね。
この状態で保存しておけば長期保存OKです!
リポバッテリーのまとめ
・フル充電すると8.4Vになるのでパワーがある
・過充電、過放電に弱い
・ESCは低電圧カット機能があると良い
・1セル3.8Vで保存すれば1年ぐらいへっちゃら(でした)
・充電は1C以下で行う
リポバッテリーは種類が豊富!
リポバッテリーは種類が豊富で、どれを選んだらよいか迷ってしまうほどです。
ですが、初心者の方や旧車バギーを走らせる方はストレートパックの4000mAhクラスあたりがちょうど良いかなと思います。
角型だと旧車には、入らない場合があるんです^^;
あとは、コネクターがタミヤコネクターかT型かで選ぶと良いです。
※注意!
アマゾンなどでは、激安のリポバッテリーが売ってますが、ストレートパックでも横幅の長いもの(約14センチのもの)が多いです。
横幅が長いと、特に旧車などには入らない事が多いので注意しましょう!
上で紹介しているヨコモのストレートパックでしたら横幅13.3センチ~13.5センチなので、私が持っている旧車(グラスホッパーやホーネット、サンダーショット)やネオマイティフロッグにも普通に入りました。
ちなみに、安いものでしたらサイズ的にこちらも良さそうです。(実際に1本買ってみたら、意外とパンチもあって良いバッテリーでした)
2個セットはこちら
※2023年4月時点で、上記の2個セットのディーンズプラグを購入したときに、タミヤコネクターが付いたものが送られてきます。
一回返品して再購入しましたが、やはりタミヤコネクターの物が送られてきたので、どうやら製品を袋詰めする段階で間違えているようです。
私は諦めて、半田ごてを使ってディーンズコネクターに交換しました。