「私には証拠があるんです!絶対に時給は1100円です!」
ある派遣社員(Aさん)が派遣会社に対してこう言い放ったそうです。
この話。私が初めて聞いた時、開いた口が塞がらなかったです。
何が起きたかと言うと
どうやら、その派遣会社は派遣社員(Aさん)に対して、「4月から時給を1050円にアップしますね。」と伝えたらしいです。
そして給料日に明細を確認したAさんが「時給が違う!」って騒ぎ出したらしいです。
その時のやりとりがこんな感じ
Aさん:「私の時給が4月から1100円になるって言われたのに、なってないじゃないですか!どうなってるんですか!」
派遣会社の人:「えっ??1100円なんて言ってませんよ。1050円になるって伝えたじゃないですか。」
Aさん:「いいや。1100円になるって聞きました。絶対1100円です!だから1100円で計算し直してください!」
派遣会社の人:「いいえ。1050円と伝えていますよ。間違いありません。」
Aさん:「絶対1100円です!私には証拠があるんです!絶対に時給は1100円です!」
派遣会社の人:「えっ??何ですか?その証拠って?」
Aさん:「このメールを見てください!、私が友達に送ったメールです。4月から時給が1100円になるって書いてあるでしょ!」
派遣会社の人:「・・・・・・・・・・・・。」
派遣会社の人:「何でそれが証拠になるんですか??」
Aさん:「だから、私が友達に時給が1100円になるって送ってるでしょ。これが残ってるんだから証拠でしょ。」
派遣会社の人:「いやいや。会社とあなたの契約なのに、そこで友達は関係ないでしょ?会社があなたに1100円っていうメールを送ったのなら証拠になるでしょうけど、あなたが友達に送ったメールがなぜ証拠になるんですか?」
Aさん:「何言ってるんですか!私が会社の人に時給が1100円になるって聞いて、それを友達にメールしてるんだから証拠でしょ。」
皆さん、どう思います???
こんなの証拠になるわけないですよね。
こんなのが証拠になるんだったら、私も会社に就職して、その後に友達に「月給200万で契約した!」って送りますよ^^
この話には続きがありまして、こんな感じです。
派遣会社の人:「あなたに時給変更の連絡をする際は、LINEで行いましたよね。」
派遣会社の人:「この画面を見てくださいよ。ほら、4月から時給が1050円ですって書いてあるでしょ。あなたも了解しましたって返信してるじゃないですか。」
Aさん:「いいや。私が友達に1100円って送ってるんだからこれが証拠です。時給は1100円です!」
派遣会社の人:「いやいや。友達は関係ないでしょ。会社とあなたの契約の話なので、会社とあなたのLINEのやり取りが証拠ですよね。」
Aさん:「いいや。私が友達に1100円って送ってるんだからこれが証拠です。時給は1100円です!」
Aさん:「もう話になりません!労働基準監督署に言いつけますよ!」
派遣会社の人:「労基署ですか?良いですよ。じゃぁ一緒に行きましょうよ。」
Aさん:「良いですよ!証人として、友達も連れて行きますから!」
舞台は労働基準監督署へ
その後、時間を合わせて労基署に行ったら、本当にメール相手の友達も証人として来ていました。
まじで?って思いませんか?
その友達も自分が証人として有効だって思ってるんですから。
労基署で話をしてるときも、その友達は話の中に入ってくる入ってくる・・・・・。
さすがに労基署の人も「派遣会社とAさんの労働契約なので、あなたは関係ないですよね?」って言いはじめました。
で、労基署でのやり取りも、さっき会社で行われたのと同じことが繰り返され・・・・・。
結局、今回の件はLINEでのやり取りが全てだったので、「あとは当事者同士で話し合ってください」って感じで終わったみたいです。
労基署の人も面倒くさかったんですかね^^
派遣会社はもちろん、今回のAさんの主張は突っぱねて時給は1050円で押し通しました。
まぁ、当然ですよね。
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