今回は、前回公開したこちらの記事の続きです。
今回は、四独グラスホッパー2号機のリヤ部分の製作の課題とその解決方法です。
まず、ノーマルグラスホッパーに関するおさらい
グラスホッパーやホーネットののリヤはこのようにサスアームが固定式です。
一般的なラジコンではそれぞれのタイヤのサスペンションが独立して動くので、多少のデコボコも綺麗に走ることができますが、グラスホッパーやホーネットは固定式なので衝撃を吸収できずに跳ねてしまいます。
これになんとか可動式のサスアームを取り付けてダブルウィッシュボーン化したいというのが今回の狙いです。
でも、課題は山積み
しっかし、どうしたものですかね・・・・・。
とりあえず、ギヤボックスを取り外し、分解して考えることにしました。
まず、この固定式のサスアームをバッサリ切り落とすとして、そのあとの問題点が想像できました。
まず1つ目は、デフジョイントカップをどうするの?という点でした。グラスホッパーは、現行のギヤデフやボールデフとは異なっていて、ベベルギヤに六角形の穴が開いていて、そこにリヤシャフトを取り付ける形になってるんです。
ということは、現行のデフジョイントカップを取り付けることができないということです。この点をどうにかする必要があります。
そして2つ目の問題点は、この左右の固定式サスアームをバッサリ切り落として、新しいサスアームを固定するためにビスをねじ込んで裏からナットで固定したいのですが、はたしてギヤボックス内にその隙間があるのか?という点です。
単に短めのビスで固定するだけだと、プラスチック部分にネジが2mmぐらい刺さるだけなので、どうしても強度の問題もあるはずです。
それだとジャンプなどの衝撃やレース中の他のマシンとのクラッシュに耐えられるとは思えません。できれば裏から六角ナットで固定したいのですが、その隙間がギヤボックスの中に確保されているのか?
それを調べて対応方法を考えないといけません。
3つ目の問題点は、ダンパーステーが無いのでそれをどうやって作るかです。
グラスホッパーのギヤボックスには当然のことながらオイルダンパーの上部を取り付けるダンパーステーがありません。(メインシャーシ側にある)
これをどうにかして取り付ける必要があるのですが、構造上、なかなか難しそうです。これを解決する必要があります。
1.デフジョイントカップをどうするの?
2.ギヤボックス内の左右に隙間はあるの?
3.ダンパーステーはどうするの?
この大きな3つの問題をどうにかしないと今回の四独グラスホッパーは完成しません。さぁ、どうしたものか。
1.デフジョイントカップは、こうやって解決
これが一番の疑問点でしたので、ネットでいろいろと調べてみて、結論を書くと
「キット標準のこのリヤシャフトを短くカットする。」
そして「9405916 シ゛ョイントカッフ゜袋詰(キンク゛ハウラー)アフター」に入っているこのパーツを取り付けることでデフジョイントカップを作るということでした。
金属のシャフトをカットするというのがハードル高いですけど、まぁ解決策があるみたいで安心しました。
2.ギヤボックス内の左右に隙間はあるの?
これは実際にギヤボックスを分解して確認してみました。
すると、「ん?結構隙間があるぞ!」と気づいたんです。
ノギスで隙間のサイズを測ってみると「左右とも約7mmもある!これは行けるぞ!」となりました。
下に紹介した写真は改造がかなり進んでからのものですが、せっかくなので先に公開します。
ギヤボックスの左半分の方は、この赤い部分は約5mm~7mmの空間があったので比較的余裕があります。
そして、この赤い細い円の部分が約2mmの空間です。ここだとナットはギリギリ(いや、少し干渉する)となります。
ちなみに、右半分のギヤボックスのデフの横には約5mm~7mmの空間がありましたので十分余裕があります。
これでナットを使って固定することができそうで安心しました。
3.ダンパーステーはこうやって解決
オイルダンパーを固定するためのダンパーステーをどうするか。
これもギヤボックスと手元にあるたくさんのL字金具とにらめっこすること10分。
頭の中で「あーやって、こーやって、おっ。これも行けるぞ!」ってなりました。
ダンパーステーもミニ四駆用に売られているブレーキ用パーツやバンパーの強化パーツを取り付ければそれっぽくなりそうです。
これを組み合わせたものと、L字金具を上手く組み合わせる事でギヤボックスに固定するという企みです。
これも頭の中でシミュレーションができたので解決できそうです。
(頭の中では)問題も解決できたことだし、次はギヤボックスの穴あけ編です。お楽しみに。