レースで相変わらずよく走るDB01ですが、最近は本格バギーコースでもレースに出るようになって使用頻度が増えたことでメンテナンス頻度も増えて・・・・
ボールデフのメンテがめんどくさい!
と言うわけで、ついにお金をかけてでもDB01をギヤデフ化することにしました。
DB01はギヤデフセットが売っていまして、これですね。
ですが、実際はこのセットだけでなく他にも買った方が良いものがあったり、ギヤデフを組む際に注意した方が良い点がたくさんあるので記事にしちゃいました。
ベベルギヤはスチール製に変更しよう
OP.1329 DB01ギヤデフユニットに入っているベベルギヤは樹脂製です。
公園などでのんびり走らせる分には良いですが、ジャンプや起伏がたくさんあるバギー用のサーキットで走らせる場合はギヤにかかる負担が大きくなるので樹脂製のギヤだと耐久性に難があります。
上記のセットではクロスシャフトは金属製が入ってるんですが、ギヤは樹脂製しか入っていないので、これだとギヤに負荷がかかったときに欠けちゃう可能性が高いです。
そんな訳で、サーキットで走らせる場合は金属製のベベルギヤにしましょう!(TA06用のスチールベベルギヤが使えます)
左右のデフジョイントカップの動きの重さが同じになるようにしよう
これはどんなギヤデフを作るときでも注意した方が良い点です。とにかく左右のデフカップジョイントの動きの重さは同じになるように調整しましょう。
DB01の樹脂のギヤデフの精度が悪いのかどうか分からないんですが、明らかにOリングを入れる部分の大きさに個体差があります。(するっとOリングが入る個体もあれば、きつくて入りにくい個体もある)
これがどんな問題になるかと言いますと、Oリングが入りにくい方は、無理やり押し込むことになるのでOリングが歪んでデフジョイントカップの動きが重くなります。
すると、左右でデフの重さが変わるので走りに影響が出るわけでして、例えば加速の時に真っすぐ進まずに右側や左側に寄ったりします。
加速の度に変な方向に進んじゃうとすごくストレスなので、少なくとも左右のジョイントカップの動きの軽さを揃えた方が良いと思います。
左右の重さがズレた時の対策
以下の赤丸で囲った部分に0.1mmのシムを2枚入れるのですが、ここの枚数を増やしたり減らしたりして負荷を変更することでジョイントカップの動きを調整しましょう。
ただ、シムの数を標準の2枚から減らしちゃうとジョイントカップとデフケースの間に隙間が少しできるのでオイル漏れのリスクが増えると思います。
なので動きが軽い方に0.1mmのシムを追加して調整するのが良いかなと思います。(個体によっては0.1mmのシムを4枚入れたこともあります)
オイル漏れを防止するためにグリスを塗ろう
これは対策必須です!デフジョイント、Oリング、ベアリングを入れる部分などたっぷりとVGダンパーグリスを塗りましょう!
この辺りは、タミヤの公式youtubeで参考になる動画がありますので、こちらが参考にすると分かりやすいです。
動画で紹介されているVGダンパーグリスですが、売り切れていることが多いので、個人的には性能も良く市場に安定的にあるAXONのギヤデフグリスをおすすめします。
付属のOリングは使わないようにしよう!
DB01のギヤデフセットに付いているOリングは黒のOリングです。これをそのまま使うとデフの動きがあんまりよくないので変更しましょう!
個人的に、オイル漏れもしにくくて、動きも申し分ない京商のOリングがおすすめです。
※実際にこのOリングとAXONのギヤデフグリスを使って組んだギヤデフで、ジャンプがたくさんあるサーキットで半年ほど走らせてみましたが、全くオイル漏れしてなかったです。
そんな訳で、組み立て前のパーツはこんな感じ。
付属のオイルは使わないようにしよう!
ギヤデフセットには900番のオイルが入ってますが、これだとオイルが柔らかすぎなんですよね。
こんな柔らかいオイルを使っちゃったら、なんのためにオイル封入式ののギヤデフにしたのか分からなくなります。
一般的なサーキットでDB01にオイル封入式のギヤデフを使うなら、「前後とも1万番」または「フロント1万番、リヤ5000番」ぐらいで良いと思います。(もちろん、サーキットによってベストは異なるので注意。そして、後述のとおり後日フロント5000番、リヤ3000番に変更しました。)
さすがに900番はあり得ないですよね!
オイル量は一定に!
オイル封入式のギヤデフを作る場合は、オイルの硬さに応じたギヤデフの重さを毎回一定にするため、オイルの量を決めておいた方が良いです。
DB01のギヤデフでは、オイルを量りながら入れたところ1.00グラムぐらいがちょうど良さそうだったので、マイルールとして1.00グラムにしました。
ベアリング横のシムは不要
ボールデフの時は左右にベアリングを入れる前に0.2㎜のシムを2枚入れるようになってますが、ギヤデフに交換したときはシムを入れるとクリアランスが全くなくなって動きが重くなったので外しました。
ですので、標準のボールデフからギヤデフに変更した場合は上記のシムは入れない方が良いです。(入れなくてちょうど良かったです)
サーキットで走行テストしました!
カーペット路面のバギーサーキットで走らせてみました!その感触は。。。
全然曲がらない。ドアンダー。
ボールデフ時代は180度コーナーでも「くるん!」と回ってたのですが、フロント1万番、リヤ5000番のオイルだとドアンダーでした。
こりゃ、改良の余地があります。
後日、改良
後日、フロント5000番、リヤ3000番に変更してテストしてみました!
結果、ほぼボールデフの時と同じような曲がりになったのでひと安心。
オイルを柔らかくしたけど、加速が鈍いという感じも無く、実際にレースに出てみて結果優勝できましたので、これで無事解決と言って良いと思います。
※繰り返しになりますが、最適なオイルの番手は走らせる場所によって変わります。
比較のため、動画を貼っておきます。
ボールデフでの走り
ギヤデフでの走り
適正なオイルの番手が見つかったので、走行シーンを撮影したかったのですが・・・・。
テスト走行中に、ジャンプを失敗してフロントのキャスターブロックとナックルを破損・・・・。
スペアパーツが無かったので、撮影は後日になりました。。
DB01RRRを持ってる人は注意!
DB01RRRだけは、標準でついてくるボールデフの歯の枚数が39Tです。
DB01ギヤデフは37Tなので、ベルトの長さが余ってしまいます。ですので、DB01RRRをギヤデフ化するときはベルトも一緒に買う必要がありますので注意してください。
以下のベルトを2本買いましょう。