以前、DT-03をダートマスターのパーツを使用して六角ハブ化する方法を紹介しました。

基本的には大成功でほとんど問題無いのですが、レースで使おうと思うと曲がりが弱いのでもう少し切れ角をアップさせたいと思うようになりました。

 

現状、こんな感じで右に切った場合で言うと左側のタイヤの切れ角がやっぱり足りないんですよね。

 

なので、今回は3つの改造を同時に行って、一気に曲がるようにしました。

1.禁断のバンプインに手を出す

今までラジコンをやってきた中で、基本的にバンプインは悪で基本はバンプゼロ、場合によっては少しバンプアウトというやり方が当たり前になっていました。

 

でも、DT-03はとにかく曲がらないので、禁断のバンプインに手を出すことにしました。(※バンプイン:ダンパーが沈み込んだ時に、外側のタイヤが勝手に曲がる方向に動く状態。知らない人はググってね。)

 

一般的には、ナックルに取り付けているピロボールの下に入っているシムを取り除けば良いのですが、あいにくピロボールが入っていません。

 

なので、今回はナックルに取り付けているピロボールを上からじゃなくて下に取り付けて、超絶バンプインにしました。

 

下の写真は標準のやり方でピロボールを上に取り付けています。

このピロボールを取り外して、ナックルの下側に取り付ける事でサスアームとステアリングアームの角度差を作って超絶バンプインにしました。

 

このバンプインは効果絶大で、バンプインを入れる前に参加したときのレースタイムと、そこからバンプインを入れただけの状態で参加したときのレースタイムでは「1週あたり1秒も速かった」です(1週18秒台が1週17秒台で走れるようになった)。

 

そんな訳で、バンプインは絶対に悪と言う訳ではなくて、DT-03みたいに曲がりにくい車で、更に場合によっては選択肢になるってことが実証されちゃいました。

 

2.無料でできるアッカーマン変更

これはネットで結構有名な改造です。

 

下の写真は、DT-03のサーボを固定するサーボステーなんですが、通常はこの上がフロント側になるように取り付けます。

ですが、これを逆(つまり社員で言う上側がリヤに来るように)取り付けるだけでアッカーマンを変更できるんです。

 

今回、このアッカーマン調整を行ったのは、下で紹介する「3.ピロボールの取り付け位置を変更」の改造をすることでアッカーマンが標準から大きく変わるので、その変化を少なくするためにこのアッカーマン調整を行いました。

 

単純にこの方法だけを行った場合に、外側の切れ角がどうなるかは未確認なので注意してください。

 

3.ナックルのピロボールの取り付け位置を変更

次は、ナックルのピロボールの取り付け位置を大幅に変更しました。

 

こちらがダートマスター(RB5)のナックルで、ポロボールの取り付け位置は一番端っこにあいています。

 

そして、このナックルに新しく穴をあけるのですが、樹脂の成型時にちょうど良い目印が付いていて、そこに穴をあけました。

 

通常は一番外側の穴、真ん中の穴は前回開けた穴で、赤丸部分が今回開けた穴です。

このアッカーマン調整よって外側のタイヤの切れ角がアップします。

 

ただ、この状態だとダンパーが沈んだ時にナックルの端とステアリングアームが干渉するので、先端をバッサリとカットしました。

これで干渉しません。

 

改造の前後比較

上の写真が改造前、下の写真が改造後です。左のタイヤの切れ角が明らかにアップしてますよね。

 

更に、超絶バンプインをつけているので、コーナリング中に外側のタイヤが更に右に切れるようになっています。

 

これで、レースでのタイムが更にアップするはず!

次にDT-03でレースに出るのは10月なので、参加したら結果を追記します!