最近、サーキットで走っている人で、複数の方が勘違いしていたので、今日はタミヤMシャーシのタイヤの選び方について書きます。
ただし、今回のお話はアスファルト路面限定で、カーペット路面などには当てはまりません。
アスファルト路面でのタミヤMシャーシのタイヤ
タミヤのMシャーシ用タイヤで、ぱっと思いつくのがこの2つのタイヤです。
「60D ファイバーモールドタイヤ タイプA」
と
「60D ファイバーモールドタイヤ タイプB」
パッケージの説明に書かれているのが、「タイプAは気温が低いときにグリップ力が良く」、「タイプBは気温が高いときにグリップ力が良い」という内容です。
なので、これだけど見るとタイプAは冬用のタイヤだなと思うわけですが・・・
実際は、ちょっと違います
私の経験上、タイプAが一番力を発揮する路面温度は20度~35度(気温ではなく路面温度)です。
冬だと、路面温度は平気で15度以下になるわけですが、この温度になるとタイプAでもグリップ力が不足してしまいまして、タイムが出なくなるんです。
特に10度以下になると、ホントにグリップが足りないんです。
つまり個人的には、タイプAは冬用のタイヤではなくて、春・秋用のタイヤだと思っています。
では、アスファルト路面での冬用タイヤは?
では、冬のアスファルト路面でグリップ力を発揮するタイヤは何かと言いますと
「OP.254 Mシャーシ60Dスーパーグリップタイヤ」です。
路面温度が25度以下で使いやすくなり、10度以下になってもグリップします。
なので、Aタイヤでグリップしない低い温度になったら60Dスーパーグリップタイヤを使うと良いです。
ちなみに、このタイヤは年中グリップするのですが、路面温度が30度を超えるころからグリップしすぎたり、タイヤがよれたりして、オーバーステアやハイサイドに苦しむ事が多いので、その温度になってきたらAタイヤを使いましょう。
2021年2月追記
先日、タミヤから新しいタイヤが発売されました。それが「OP.1995 Mシャーシ 60D スーパーラジアルタイヤ 」です。
そのタイミングで「OP.254 Mシャーシ60Dスーパーグリップタイヤ」の販売が終了になってしまいました。
では、新しいタイヤが60Dスーパーグリップタイヤの代わりになるかと言いますと。。。。。
なりません!(少なくとも私が通ってるアスファルトのサーキットでは)
タミヤの説明によると新しいタイヤは冬用と言うことらしいです。youtubeでも暗に60Dスーパーグリップタイヤを置き換える存在というようなことを言っていました。
が、実際に使ってみるとどうかと言いますと、60Dスーパーグリップタイヤに比べると明らかにグリップが落ちていて、1週14秒ぐらいのサーキットで0.5秒落ちです。
しかも、めちゃくちゃ減りが早くて、すぐにタイヤの溝がなくなってしまいます。
なぜタミヤはこんなタイヤを作ったんでしょうね?60Dスーパーグリップタイヤのままで良かったような。
さぁ、これからどうしたものか(この問題は現時点で未解決)
アスファルト路面での夏用タイヤは?
アスファルト路面での夏用タイヤは、60D ファイバーモールドタイヤ タイプBで決まりです!
路面温度35度以上で、グリップ力が良くなり、40度以上で本領を発揮します。
真夏でも性能を発揮して、路面温度が60度近くなっても全く問題ありません。
各タイヤの寿命
当然、タイヤには寿命があるのですが、実は今回紹介した3つのタイヤはそれぞれ寿命の長さが違うんです。
寿命の長い順に並べるとこんな感じ
1.Bタイヤ
2.Aタイヤ
3.スーパーグリップタイヤ
一番寿命が短いのはスーパーグリップラジアルタイヤで、アスファルト路面で走っているとあっという間にタイヤの溝が無くなります。
新品から3パックほどで溝が無くなり始めて、6パックも走れば溝が半分ぐらいになり、その後はあっという間に溝がほとんどなくなっちゃいます。。。。
で、次に寿命が長いのがAタイヤです。
ただし、Aタイヤの寿命は個体差があって、グリップの良いタイヤほどすぐに寿命が来ます。
Aタイヤの当たりタイヤは、スーパーグリップタイヤと同じぐらい寿命が短く、かなり早い段階でタイヤの内側に線が入って、そこから切れてしまいます。
こんな感じで、スーパーグリップタイヤとAタイヤの寿命はかなり短いです。
そして、寿命が長いのがBタイヤです。
夏用のタイヤなんですが、正直1シーズン使えちゃいます。
たまに当たりBタイヤで寿命が短めのものもありますが、基本的には長寿命で1シーズン遊べるという、タミヤのMシャーシタイヤの中ではコストパフォーマンス最強です。