前回の記事で2000円とか3000円ほどで買える一般的な急速充電器はおすすめできないという事を書きました。
今回はその理由を説明していきます。
その理由を説明するには、充電器の基本的な性能の見方を理解する必要があるので、まずは充電器の性能について簡単に書きたいと思います。
充電器に書かれている数字の意味は?
タミヤのXBに入っている充電器がこちらです。
いろいろスペックが書いてますが、注目して欲しいのは「出力」の部分です。
とりあえず、電圧は無視して何アンペアかだけ注目してください。
これは「360mA」って書いてますね。
つまり、充電用の電流がたったの360mAしか出力されてないってことになります。
今どき、パソコンのUSB出力でも規格上は500mAあります。
USBでもコンセントに差し込むタイプだと1Aとか2A出力だってあります。
出力が360mAってことは、1300mAhのバッテリーをフル充電しようとすると、単純に割り算をすると理論上3時間40分かかるということです。
実際は、いろんなところでロスが発生するので4時間以上はかかるはずです。
と思ってたら、こんなシールが貼ってました。やっぱり4、5時間かかるみたいです。
では、一般的な急速充電器は?
そこで、気になるのが急速充電器だったらどうなるのか?という事です。
アマゾンで売れ筋の急速充電器がこちらのようなので、こちらを例にしたいと思います。
3000円で買えるこの充電器の出力は、スペックを確認すると1.2Aのようです。
先ほどの3.3倍の出力ですね。
ちょうど、私の手元にあるABCホビー製も1.2A出力でした。
という事は、1300mAhのバッテリーだったら90分ほどで充電できると思います。
「そんなに速くなるなら十分じゃん!」
って一瞬思っちゃいますよね?
だけど、思い出してください。
前回紹介したバッテリーは4000mAh超えです!
充電時間を単純計算すると・・・・
4時間30分かかります!
結局、XBのノーマル充電器で1300mAhのバッテリーを充電したときと同じぐらいかかります。
こんなに待てます??
さぁ、ラジコンを走らせよう!と思っても、行けるのは5時間後・・・・。
しかもバッテリーを1本充電するだけの時間で5時間・・・・。
2本使いたい場合はどうなるんでしょ??
下手したら日が暮れちゃいますよね。
だから、3000円ぐらいで買える急速充電器は止めておいた方が良いと個人的に思うんです。
では、どんな充電器を買えばよい?
では、どうしたら良いかと言いますと答えは簡単!
「充電電流を設定できる充電器を買う」
です。
安い充電器では出力電流が固定なので、充電時間を短縮できませんが、電流を設定できる充電器であれば一気に充電時間を短縮できるんです。
容量が1300mAhのバッテリーだろうが3900mAhのバッテリーだろうが1時間強で充電できるようになります。
具体的なおすすめ充電器は別記事にまとめてますのでこちらをご覧ください。
「上の記事を見たけど、7000円や8000円ぐらいするじゃないか!高いよ!」
そう感じる人も多いと思います。
でも、ちょっと考えてみてください。
ニッカドバッテリーやニッケル水素バッテリーを使っていると、どうしてもその性能を維持するために放電器が欲しくなってきます。
という事は、放電器を買うためにお金がかかるんです。
そのために1000円~3000円は必要となります。
そして、更に次のステップとして、マシンをもっと速く・そして長い時間走らせたくなってきます。
するとリポバッテリーが欲しくなってきます。
そのリポバッテリーを充電するためには、通常の急速充電器ではダメでリポバッテリーに対応した充電器を使う必要があります。
お金かかりますよね。。。。
しかし!先ほど紹介した7000円や8000円の充電器は、リポバッテリーにも対応していますし、先ほどの放電機能も付いてるんです!
充電電流を調整出来て充電時間が短くなる上に、リポバッテリーも充電できるし放電機能も付いて、その値段なんです。
それなら最初から7000円や8000円ぐらいの充電器を買った方が良いと思います。
で、話は戻りまして、先ほどの充電器を使うとなぜ1時間程度で充電できるようになるかというと、バッテリーに合わせて充電電流を増やして「1C充電」というのが出来るからです。
この「1C」っていうのは、バッテリーを充電するときの基本になるので、意味をしっかりと解説したいと思います。(難しそうだけど、実は簡単)
と思いましたが、長くなったので次回へ。