お手軽なアップグレードとして使われることの多い、「スポーツチューンモーター」と「トルクチューンモーター」ですが、この2つを比較した記事が少ないので、個人的な感想も含めて書いてみました。
こちらがロングセラーのスポーツチューンモーター
こちらがトルクチューンモーター
まずは、スポーツチューンモーターのカタログスペック
スポーツチューンモーターのカタログに記載されているスペックを見ていきましょう。
★適正電圧:6V~8.4V
★最高効率時トルク:350g-cm(7.2V時)
★最高効率時回転数:18300rpm(7.2V時)
★23ターン
トルクチューンモーターのカタログスペック
それに対して、トルクチューンモーターのカタログスペックです。
★適正電圧6.6~7.2V
★適正負荷時回転数16000r/min(7.2V)
★最高効率時トルク30mN・m(7.2V)
★適正負荷時消費電流10A(7.2V)
★25ターン(らしい)
何か思うんですけど、何で回転数の表示(最高効率時と適正負荷時)やトルクの単位を統一しないんでしょうね?
すごく分かりにくいなぁ。
数値を統一して比較してみる
と、言うわけで、条件を統一して比較してみました。
その際に参考になるのが、トルクチューンのパッケージ裏です。
スポーツチューンとトルクチューンとノーマルモーターの性能表が載ってます。
そして、トルクの変換も記載されてます。
まずは、トルクを比較しましょう。
スポーツチューンは「最高効率時トルク:350g-cm(7.2V時)」です。
対してトルクチューンは「最高効率時トルク30mN・m(7.2V)」です。
単位を統一してみましょう。
スポーツチューンの単位をトルクチューンに合わせます。
350g-cm×1÷10.197=34.32mNm
と言うことは、
スポーツチューン「最高効率時トルク:34.32mNm(7.2V時)」
トルクチューン「最高効率時トルク30mN・m(7.2V)」
あれっ??
トルクチューンモーターって、スポーツチューンモーターよりトルクが無いってことになりますよね。
名前が「トルクチューン」なのに、スポーツチューンよりトルクが無いってどういうことなんでしょう?
こんなんでいいのかな?
次は、回転数の比較です。
一番単純な、無負荷時の回転数で比較しました。
これもトルクチューンパッケージで分かります。
無負荷時回転数を比較すると
スポーツチューン、約2万1000回転(7.2V時)
トルクチューン、約1万9000回転(7.2V)
単純に回転数で言うとスポーツチューンモーターが速いみたいです。
こうやってスペックだけを見ると、トルクチューンモーターってすごく中途半端なモーターですよね。
540モーターとスポーツチューンモーターのちょうど中間って感じです。
では、実際の使用感は?
あくまで、個人的な意見で使用した感想を書くと
- 速さはそんなに大きな差が無い
- トルクも使った感じは大きな差が無い
- 走行時間は、明らかにトルクチューンの方が長く走れる
- モーターの寿命は、明らかにトルクチューンの方が長い
こんな感じです。
スポーツチューンの方が若干速いが大差はないというのが個人的な感想です。
もちろん、モーターには個体差があるので、トルクチューンモーターでもスポーツチューンモーターと遜色ない加速とトップスピードの物もありました。
平均的には、少しだけスポーツチューンモーターの方が少しだけ早いという感覚です。
そんなことよりも、はっきり差があるなと感じるのは走行時間と寿命です。
性能表のとおり、トルクチューンモーターはスポーツチューンモーターより消費電力が少ないようで、同じバッテリーでも明らかに走行時間が長いです。
バッテリーを何本も持っていない人には、走行時間が長く楽しめるトルクチューンが良いかもしれません。
それに、寿命と言う意味でも、スポーツチューンモーターはこちらの記事でも書きましたが、おおよそ15パックぐらいです。(1パック=バッテリー1本分走らせること)
対してトルクチューンモーターは15パックぐらいでは、びくともせず、20パック以上走らせてますが、まだ動いてます。
確かに最初と比べると遅くはなってますが、まだいけそうです。
ブラシの硬さなどに差があるのでしょうか?
そのあたりは良くわからないんですが、明らかにトルクチューンモーターの方が寿命が長いです。
どちらを選ぶかは、個人の好み
ここまで比較した感想を書いてきましたがいかがでしょうか?
私の周りでは、スポーツチューンモーターを使っている人が多いですが、個人的には長寿命なトルクチューンモーターを多めに使ってます。
最終的には、個人の好みかなと思いますので、この記事を一つの参考にして選択してください。